Windows 10・Windows 11 を使っていると、更新履歴に「プレビュー更新プログラム」という項目が表示されることがあります。しかし、通常の月例アップデートと何が違うのか、インストールしても安全なのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Windows プレビュー更新プログラム(Preview Update)とは何かを、初心者にも分かりやすく解説します。
■ プレビュー更新プログラムとは?
プレビュー更新プログラム(Preview Update)とは、毎月の正式な Windows 更新プログラムに先駆けて提供される“先行版アップデート”です。
Microsoft がテスト目的を兼ねて公開しており、次の月例更新で適用予定の機能改善や不具合修正を先取りして試すことができます。
主な特徴
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正式リリース前の先行アップデート
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インストールはユーザーの任意
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バグ修正や改善が中心
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セキュリティ修正は含まれない
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配信は月末(第3〜第4週)に行われることが多い
■ 月例更新との違い
毎月第2火曜日に配信される「月例更新(Patch Tuesday)」とは目的が異なります。
| 項目 | プレビュー更新プログラム | 月例更新(本番アップデート) |
|---|---|---|
| 位置づけ | 先行版・テスト版 | 正式版 |
| セキュリティ修正 | 含まれない | 含まれる(重要) |
| 内容 | バグ修正・機能改善 | セキュリティ修正+品質改善 |
| インストール | 任意 | 自動で適用される |
| 配信タイミング | 月末ごろ | 毎月第2火曜 |
特に重要なのは、プレビュー更新プログラムにはセキュリティ修正が含まれないという点です。そのため、企業利用のPCでは慎重に扱われる傾向があります。
■ プレビュー更新プログラムのメリット
1. 不具合修正をいち早く受け取れる
正式配信より先に改善が適用されるため、特定の不具合に悩んでいるユーザーには役立ちます。
2. 新機能を早期に試せる
Windows 11 では UI やアプリの変更、新機能の試験導入がプレビュー更新で行われることがあります。
■ 逆にデメリットはある?
1. 新たな不具合が含まれる可能性
あくまで“先行版”のため、稀に予期しないトラブルが生じることがあります。
2. 業務用PCでは非推奨
企業のIT部門では、安定性を重視するため、プレビュー更新を無効化しているケースもあります。
■ プレビュー更新の確認方法
Windows 11 / 10 の場合:
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設定 を開く
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Windows Update を選択
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詳細オプション → オプションの更新へ進む
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「プレビュー更新プログラム」が表示されていれば手動で適用可能
自動で入ることはなく、ユーザーが選択しない限り適用されません。
■ プレビュー更新はインストールすべき?
結論としては、次のように使い分けるのがおすすめです。
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一般ユーザー(自宅PC)
→ 特定の不具合に困っているならインストールしてOK
→ 特に問題がなければ急いで入れる必要はない -
仕事・安定性重視のPC
→ 基本的にスルー(正式な月例更新を待つ)
■ まとめ
Windows のプレビュー更新プログラムは、正式配信前の修正や新機能を試すことができる便利なアップデートです。ただし、セキュリティ更新は含まれておらず、先行版である以上、まれに不具合を含む可能性もあります。
✔ すぐ修正が欲しい人 → インストールする価値あり
✔ 安定性を重視する人 → 月例更新まで待つのが無難
自分の利用スタイルに合わせて、上手に活用してみてください。