ウェブサイト制作の見積りをする際に必要な質問事項をまとめました。

ウェブサイト制作は非常に手間がかかるものです。安易に仕事を受けるのは危険です。お客様はウェブサイト作成ぐらいに費用はかからないと思っています。


どのくらいのページ数になりそうですか?

1 ページぐらいの簡単なものか、5 ページぐらい (トップ、会社概要、製品または商品案内、アクセス、問い合わせメールフォーム) なのか、商品を 1 ページごとに配置する大量ページ構成なのか、まずはざっくり聞く必要があります。当然、ページ数が多いほど費用は高くなります。

完全オリジナルデザインが必要ですか?

現在は、ホームページビルダーや SaaS 型のものなど多数あります。それらが提供しているテンプレートの中から選択するだけでよいのか?それともデザインをオリジナルにするのか、聴く必要があります。当然、オリジナルデザインを作る方が費用は高くなります。

プロのデザイナーを雇う必要がありますか?

オリジナルデザインを作成する場合、ホームページ制作会社でデザインを作成するのは、難しい場合があります。特にソフトウェア開発などの IT 企業が副業としてウェブサイトを構築する場合は、デザインのプロはいないことが多いものです。その際、プロのデザイナーに制作を依頼するのですが、依頼すると費用の追加が必要です。

プロのカメラマンを雇う必要がありますか?

ウェブサイトには写真が必須です。最近は自己所有のデジカメで撮影してウェブサイトに掲載することが多いのですが、やはり個人が撮影したものと、プロが撮影したものでは違います。当然、プロに依頼すると追加の費用が必要です。

独自ドメインは必要ですか?

ウェブサイトのホスティングは無料のものもありますが、独自ドメインの取得と維持には年間費用が必要です。また、更新手続きも必要です。自社専用の独自ドメインを取得するのは理想ですが、本当に必要かは検討しましょう。取得維持費用は安いものですが、取得作業や割り当て作業は意外と面倒であったりします。制作側のコストも考えましょう。

独自ドメインの移管は必要ですか?

既に運用中のレンタルサーバーから新たに作成するウェブサイトに独自ドメインを移管する際は、その手間を考慮しましょう。移管作業は意外と手間がかかるものです。移管元と移管先のサービス側で、その移管方法の手順を確認する必要があります。移管中はウェブサイトにアクセスできないばかりか、メールも停止します。また、レジストらに反映されるまで、ひたすら待つしかありません。できれば、運用中のドメインの移管は避けたいものです。

新たにレンタルサーバーを契約しますか?プロバイダー提供のものを使いますか?

お客様はその違いが分かりません。新たにレンタルサーバーを契約すると、その更新手続きに面倒をかけます。また、トラブルが発生した際、どちらに問題があるのかの切り分けが必要です。プロバイダー提供のものでよければ、そちらを使うように勧めましょう。

どのような制作方法にしますか?

大きく分けると、次の 2 つがあります。

(ローカル環境で作成して、FTP でアップロードする)

ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトウェアを使って、パソコンで一度作成したコンテンツを FTP 経由でレンタルサーバーにアップロードするものです。通常は 1 人でしか作成・メンテナンスができません。これらのローカル環境で作成環境を構築する場合には次の欠点があります。

  • 作成ソフトウェアを購入する必要がある。
  • ホームページビルダーのようなソフトの使い方を覚えるのは非常に時間がかかる。
  • ソフトウェアをインストールする手間がかかる。その際、パソコン環境に問題があることが多い。
  • FTP の設定が必要になる。また、その設定が後日壊れた場合には修復の必要がある。

(SaaS を使用)

代表的なものは Jimdo です。あまり自由度はありませんが、必要最低限の機能は持っており、簡単に作成することができます。利点はメンテナンス作業は非常に楽なことです。但し、以下の欠点があります。

  • 似たようなページを作る際、ページのコピーができない。
  • メニューに日本語をつけた場合、URL も日本語になる。
  • バックアップ機能がない。

(CMS を使用)

WordPress のような CMS を使う方法です。大規模なウェブサイトに向いています。

レスポンシブデザインは必要ですか?

最近はパソコン、スマートフォン、タブレットのどのデバイスでウェブサイトを見るか、人によって違います。そのため、いろいろなデバイスを考慮しなければなりません。しかし、そのような作成をすると、非常にコストが高くなります。どの程度まで対応するか確認しましょう。

多デバイスに対応したページを作成しますか?

レスポンシブデザインとまではいかなくても、パソコン用、iPad 用、スマートフォン用の各ページを作成する場合は、それ相応の作業が必要になります。また、このような構成を取ると、後日コンテンツの更新が発生した場合は、全ページ同じコンテンツの更新が必要となります。

SEO 作業は必要ですか?

多くのお客様はウェブサイトを開設すれば、検索エンジンで検索されると思われています。これは飛んでもないことです。SEO 作業はウェブサイトを構築するぐらい面倒なものですまた、結果が出るまで時間を要しますので、ウェブサイト開設後、長期間チェックを続ける必要があります。また、結果を出すためには、同じく長期間検索作業を続行する必要があります。SEO 設定は多くの作業を要し、しかも長期間の覚悟が必要です。必ずそのことをお客様に確認しましょう。

動的なウェブサイトは必要ですか?

静的にコンテンツを掲載するだけなら、技術的な問題点は多くありません。しかし、jQuery などのライブラリを使うとなると話は別です。いくら便利で手軽なライブラリがあるからと言って、動的なサイトを構築することは、一段とハードルが高くなります。

Facebook ページとの連携は必要ですか?

今や Facebook ページを持つのは当たり前になっています。ところが、連携には Facebook Developer 登録の必要があります。ほとんどのお客様は Facebook ページは持っていても Developer 登録はしていませんので、行う必要があります。登録するには、お客様の場所に伺う、Facebook にログインしたパソコンで作業する必要があります。これだけでもかなりの手間がかかります。無料でできる作業ではありません。また、登録の際は、ケータイメールが必要です。お客様にしっかり準備して頂きましょう。

ブログとの連携は必要ですか?

ブログの新着情報をウェブサイトのトップページに表示したいというお客様がよくいます。現在ブログを作成すれば、RSS か ATOM でフィードが自動作成されるはずですが、連携前に必ず確認しておきましょう。確認はブログの HTML を開き、RSS かATOM のキーワードで検索して、対応する URL が埋め込まれていれば大丈夫です。尚、このフィードを新着情報としてウェブサイトに埋め込むには、JavaScript が必要です。埋め込み自体の手間はそれほどでもない(慣れれば)のですが、サイトのデザインに合わせて CSS を変更する手間がかかりますので、注意しましょう。

メールサービスも付与しますか?

特に独自ドメインを取得した場合、同時にメールサービスも作成してほしいと言われます。このサービス自体はレンタルサーバーに標準で用意されていることが多く、すぐに使うことができるのですが、当然、メールアドレスを登録したり、すべてのパソコンのメールソフトの設定をしたりなど、かなりの手間が必要です。ここも無視でない見積りになります。最近はスマートフォンタブレットでも扱えることをお客様の方でも知っており、ついでにこちらも設定してほしいと気軽に言われます。しっかりと、台数や設定デバイスの種類を把握しておきましょう。

メンテナンスはお客様で行いますか?それとも制作側に委託しますか?

ウェブサイトの記事更新、写真の入れ替えなどは非常に面倒なものです。ウェブサイト構築に使うソフトウェアやサービスを使ったからと言って、HTML や CSS の知識が不要になることはありません。全てお客様で行いたい場合は、Jimdo のようなサービスがよいでしょう。

プロバイダー、レンタルサーバー、ドメインの契約情報はありますか?

既にウェブサイトを開設している場合には、これらの契約情報が紙として存在しているかを確認しましょう。ほとんどのお客様が他人任せでこのような情報の整理ができていません。自分がどこにどれだけの料金を払っているかも把握していないのが現状です。